子どもにYouTubeや動画配信サービスを見せるためのタブレットを持たせたいけれど、毎月の通信費が高くなるのは困る。
そんなお悩みを抱えていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
実は、格安スマホで使っているSIMカードをタブレットでも活用できることをご存じでしょうか。
この記事では、専門的な知識がなくても安心して実践できる方法を丁寧にご説明します。
月額1,000円程度で子ども専用の動画視聴端末を持てる「2つの秘策」をお伝えしますので、浮いたお金を家族の楽しみや貯金に回すことができるようになります。
格安スマホのSIMをタブレットで使えば月額1,000円で動画端末が手に入る

結論からお伝えしますと、格安スマホのSIMカードはタブレットでも問題なく使用できます。
子どもの動画視聴用端末を月額1,000円程度で持つ方法は、大きく分けて2つの秘策があります。
- 秘策1:今使っている格安スマホのSIMをタブレットに差し替えて使う方法
- 秘策2:タブレット専用に月額1,000円前後のデータ専用SIMを新しく契約する方法
どちらの方法も難しい手続きは必要ありません。
この記事を読み終える頃には、ご家庭に合った方法がはっきりと分かるようになります。
なぜ格安スマホのSIMがタブレットでも使えるのか

格安スマホのSIMカードがタブレットでも使える理由を、順を追ってご説明します。
SIMカードはスマホ専用ではない
SIMカードとは、携帯電話の回線を使うための小さなICチップのことです。
このSIMカードはスマホ専用のものではありません。
SIMカードを入れる差込口があるタブレットであれば、スマホと同じように通信ができます。
格安スマホ会社(MVNO)が提供しているSIMカードも、対応しているタブレットに差し込めば、外出先でもインターネットに接続できるようになります。
タブレットには2種類ある点に注意
ここで重要なポイントがあります。
タブレットには「Wi-Fiモデル」と「セルラーモデル(LTEモデル)」の2種類が存在します。
| 種類 | 特徴 | SIMカードの使用 |
|---|---|---|
| Wi-Fiモデル | 自宅やお店のWi-Fiでのみ通信可能 | 使用不可 |
| セルラーモデル(LTEモデル) | SIMカードを入れて外出先でも通信可能 | 使用可能 |
Wi-Fiモデルには、そもそもSIMカードを入れる差込口がありません。
そのため、格安SIMを使いたい場合は必ずセルラーモデル(LTEモデル)を選ぶ必要があります。
データ通信専用SIMなら電話番号は不要
子ども用のタブレットでは、電話をかけることはほとんどないのではないでしょうか。
格安スマホ会社では、電話番号のついていない「データ通信専用SIM」を提供しています。
電話機能がない分、月額料金が安くなるのが大きなメリットです。
動画視聴やアプリの利用だけであれば、データ通信専用SIMで十分対応できます。
秘策1:今使っている格安スマホのSIMをタブレットに差し替える方法

最初の秘策は、すでにお持ちの格安スマホのSIMカードをタブレットに入れ替えて使う方法です。
この方法が向いているご家庭
以下のような状況に当てはまる方におすすめです。
- 自宅にWi-Fi環境があるため、普段は外出先でタブレットを使わない
- 旅行や帰省のときだけタブレットで動画を見せたい
- 追加の月額料金をかけたくない
SIMカードの差し替え手順
手順はとても簡単です。
- スマホの電源を切る
- SIMカードを取り出す(SIMピンという細い棒を使って取り出します)
- タブレットにSIMカードを入れる
- タブレットでAPN設定を行う(接続先の設定のこと)
APN設定とは、どの回線につなぐかをタブレットに教えてあげる設定のことです。
格安スマホ会社の公式サイトに設定方法が載っていますので、その通りに進めれば問題ありません。
この方法の注意点
SIMカードをタブレットに入れている間は、スマホが通信できなくなります。
そのため、常にタブレットにSIMを入れっぱなしにするのは現実的ではありません。
「週末だけ」「お出かけのときだけ」といった使い方が適しています。
また、音声通話ができるSIMカードをタブレットに入れた場合、タブレット自体が電話に対応していなければ通話機能は使えません。
ただし、データ通信は問題なく行えます。
SIMカードのサイズを確認しておく
SIMカードには3つのサイズがあります。
- 標準SIM(最も大きい)
- microSIM(中間サイズ)
- nanoSIM(最も小さい)
最近のタブレットはnanoSIMが主流となっています。
スマホとタブレットでSIMのサイズが同じであれば、そのまま差し替えが可能です。
サイズが違う場合は、SIMアダプターを使う方法もありますが、故障の原因になることもあるため注意が必要です。
秘策2:タブレット専用にデータ専用SIMを新しく契約する方法
2つ目の秘策は、タブレット専用にデータ通信専用SIMを新しく契約する方法です。
この方法が向いているご家庭
以下のような状況に当てはまる方におすすめです。
- 外出先でも子どもにタブレットを使わせたい
- スマホのSIMを抜くのは面倒だと感じる
- 月額1,000円程度なら追加で払っても構わない
データ専用SIMの特徴
データ専用SIMには、電話番号がついていません。
そのため、音声通話ができるSIMより月額料金が安いのが特徴です。
多くの格安スマホ会社では、月額1,000円前後で3GB~5GB程度のデータ容量を使えるプランを提供しています。
月額1,000円前後で選べるプランの目安
データ専用SIMの料金は、使えるデータ容量によって変わります。
| データ容量 | 月額料金の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 1GB~3GB | 500円~800円程度 | 自宅Wi-Fiがメインで外出時は少しだけ使う |
| 3GB~5GB | 800円~1,200円程度 | 週に数回、外出先で動画を見せる |
| 10GB前後 | 1,500円~2,000円程度 | 頻繁に外出先で長時間動画を見せる |
YouTubeを標準画質で視聴した場合、1GBあたり約2時間程度視聴できるとされています。
お子さまの利用頻度を考えながら、適切なデータ容量を選ぶと良いでしょう。
データ専用SIMの契約手順
契約の流れをご説明します。
- 格安スマホ会社の公式サイトにアクセス
- データ専用SIMのプランを選ぶ
- SIMカードのサイズを選ぶ(タブレットに合ったサイズを確認)
- 必要な情報を入力して申し込み
- 届いたSIMカードをタブレットに入れる
- APN設定を行う
ほとんどの場合、本人確認書類は不要です。
音声通話ができないSIMは、本人確認なしで契約できることが多いためです。
この方法のメリット
データ専用SIMを別に契約するメリットは以下の通りです。
- 親のスマホが使えなくなる心配がない
- 子どもがタブレットを壊しても、電話番号がなくなるリスクがない
- いつでも解約できるプランが多い
特に小さなお子さまがいるご家庭では、タブレットを落としたり壊したりするリスクがあります。
データ専用SIMなら、もしもの時も安心です。
格安SIMをタブレットで使う際の具体的な設定手順
実際に格安SIMをタブレットで使うまでの手順を、より詳しくご説明します。
手順1:セルラーモデルのタブレットを用意する
まずは、SIMカードが使えるタブレットを用意します。
iPadの場合は「Wi-Fi + Cellularモデル」と記載されているものを選びます。
「Wi-Fiモデル」と書かれているものはSIMカードを使えませんのでご注意ください。
中古品を購入する場合は、以下の点を確認しましょう。
- セルラーモデルかどうか
- SIMロックがかかっていないか(SIMフリーかどうか)
- 対応している回線(ドコモ・au・ソフトバンクなど)
手順2:SIMカードのサイズと回線を確認する
タブレットの説明書や公式サイトで、対応しているSIMカードのサイズを確認します。
また、タブレットがどの回線に対応しているかも重要です。
例えば、ドコモ回線の格安SIMを契約する場合は、タブレットがドコモの電波に対応している必要があります。
「SIMフリーモデル」であれば、どの回線でも使えることが多いです。
手順3:SIMカードをタブレットに入れる
SIMカードをタブレットに入れる手順です。
- タブレットの電源を切る
- SIMトレイを開ける(iPadの場合は側面にある小さな穴にSIMピンを差し込みます)
- SIMカードをトレイに置く(向きに注意)
- トレイを元に戻す
- 電源を入れる
SIMピンは、タブレットに付属していることが多いです。
なければ、細いクリップでも代用できます。
手順4:APN設定を行う
SIMカードを入れただけでは、まだインターネットに接続できません。
APN設定という作業が必要です。
APN設定とは、「どの格安スマホ会社の回線を使うか」をタブレットに教えてあげる設定のことです。
iPadの場合
- 「設定」を開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 「APN設定」または「モバイルデータ通信ネットワーク」をタップ
- 格安スマホ会社から案内されたAPN情報を入力
格安スマホ会社によっては、「構成プロファイル」というファイルをダウンロードするだけで設定が完了する場合もあります。
Androidタブレットの場合
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「アクセスポイント名」をタップ
- 「+」をタップして新しいAPNを追加
- 格安スマホ会社から案内されたAPN情報を入力
- 保存して、追加したAPNを選択
APN情報は、格安スマホ会社の公式サイトや、SIMカードに同封されている説明書に記載されています。
子ども用タブレットを安全に使うためのポイント
子どもに動画視聴用のタブレットを持たせる際は、安全面にも配慮することが大切です。
フィルタリングサービスを活用する
格安スマホ会社の中には、フィルタリングサービスを提供しているところがあります。
フィルタリングとは、子どもに見せたくないサイトへのアクセスを制限する機能のことです。
18歳未満のお子さまが使う端末には、フィルタリングの設定が法律で義務付けられています。
格安SIMを契約する際に、フィルタリングサービスの有無を確認しておくと安心です。
使用時間を制限する
タブレットやスマートフォンには、使用時間を制限する機能が備わっています。
iPadの場合は「スクリーンタイム」、Androidの場合は「Digital Wellbeing」という機能を使って、1日に使える時間を設定できます。
動画の見過ぎを防ぐためにも、これらの機能を活用することをおすすめします。
データ容量の使いすぎに注意する
子どもが外出先で動画をたくさん見ると、あっという間にデータ容量を使い切ってしまうことがあります。
データ容量を使い切ると、通信速度が極端に遅くなり、動画がスムーズに見られなくなります。
対策として、以下の方法があります。
- 自宅のWi-Fiで動画をあらかじめダウンロードしておく
- 動画の画質を下げる設定にしておく
- データ容量の使用量を定期的に確認する
格安SIMをタブレットで使う際によくある疑問
格安SIMをタブレットで使う際によくある疑問にお答えします。
電波は大手キャリアと同じように入るのか
格安スマホ会社は、ドコモ・au・ソフトバンクといった大手キャリアの回線を借りてサービスを提供しています。
そのため、電波のエリア自体は大手キャリアと同じです。
ただし、利用者が多い時間帯(お昼休みなど)は、通信速度が遅くなることがあります。
動画視聴の場合、標準画質であれば問題なく視聴できることが多いとされています。
LINEは使えるのか
LINEはデータ通信があれば使用できます。
電話番号がなくても、メールアドレスで登録することが可能です。
ただし、SMS(ショートメッセージ)での認証が必要な場合は注意が必要です。
データ専用SIMの中には、SMSに対応していないものもあります。
LINEをタブレットで使いたい場合は、「SMS機能付きデータSIM」を選ぶか、すでにLINEアカウントをお持ちであれば引き継ぎで対応できます。
契約に必要なものは何か
データ専用SIMの契約には、以下のものが必要です。
- クレジットカード(月額料金の支払い用)
- メールアドレス
音声通話のないSIMであれば、本人確認書類が不要なことがほとんどです。
そのため、手続きも簡単に済みます。
まとめ:格安スマホのSIMをタブレットで使えば家計の節約につながる
格安スマホのSIMをタブレットで使う方法について、2つの秘策をお伝えしました。
改めて整理すると、以下の通りです。
- 秘策1:今使っている格安スマホのSIMをタブレットに差し替える(追加費用ゼロ)
- 秘策2:タブレット専用に月額1,000円前後のデータ専用SIMを契約する
どちらの方法も、大手キャリアでタブレットプランを契約するよりも大幅に通信費を節約できます。
子ども用の動画視聴端末を安く持つことができれば、浮いたお金を家族旅行や習い事、将来のための貯金に回すことができます。
まずは今あるSIMで試してみることから始めてみませんか
「格安SIMをタブレットで使う」と聞くと難しそうに感じるかもしれません。
しかし、実際にやってみると、SIMカードを差し替えて簡単な設定をするだけです。
まずは、お手持ちの格安スマホのSIMをタブレットに入れ替えてみることから始めてみてはいかがでしょうか。
自宅のWi-Fiがある環境であれば、外出時だけSIMを入れ替える方法でも十分に活用できます。
もし「毎回入れ替えるのは面倒だな」と感じたら、その時に月額1,000円程度のデータ専用SIMの契約を検討すれば良いのです。
毎月の通信費を見直して、家計にゆとりを持たせる第一歩を踏み出してみてください。
きっと「もっと早くやっておけば良かった」と思えるはずです。