
格安スマホを使っているけれど、海外旅行でスマホ代が高額になったらどうしよう、と不安に感じていませんか。
実際に「海外から帰ってきたら数万円の請求が来た」という話を聞いたことがある方も多いと思われます。
せっかく毎月のスマホ代を節約しているのに、旅行で一気に吹き飛んでしまったら悲しいですよね。
この記事では、格安スマホを使っている方が海外旅行中に高額請求を避けながら、1日400円台からスマホを使える裏ワザをご紹介します。
難しい専門用語は使わずに、出発前にやっておくべき3つの設定を分かりやすく解説していきます。
この記事を読めば、家族旅行でも安心してスマホが使え、浮いたお金で現地のおいしいものを楽しむ余裕が生まれます。
格安スマホの海外利用は「3つの設定」と「eSIMか現地SIM」で解決

結論からお伝えすると、格安スマホで海外旅行に行く際の高額請求対策は、以下の3つの設定を出発前に行うことで解決できます。
- 「データローミング」と「モバイルデータ通信」を完全にオフにする
- アプリの自動更新・自動ダウンロードを停止する
- 地図やガイド情報を事前にダウンロードしておく
そして、現地でインターネットを使いたい場合は、「eSIM(イーシム)」か「現地SIM」を使うのが神コスパです。
この組み合わせなら、1日あたり400円程度から海外でもスマホが使えるとされています。
大手キャリアの海外定額プランは1日980円〜2,980円程度かかることが多いですが、格安スマホユーザーならもっと安く抑えられる方法があります。
なぜ格安スマホは海外で「高額請求」が起きやすいのか

まず、なぜ格安スマホユーザーは海外で高額請求のリスクが高いのかを理解しておきましょう。
理由を知っておくことで、対策の重要性がよく分かります。
格安SIMは海外ローミングに対応していないことが多い
大手キャリア(ドコモ・au・ソフトバンク)には「海外定額プラン」が用意されています。
しかし、格安SIM(MVNO)の多くは、そもそも海外での通信サービスを提供していないか、提供していても割高なケースがほとんどです。
つまり、格安スマホユーザーは「キャリアの定額プランに頼る」という選択肢が使えないことが多いのです。
だからこそ、自分で設定を見直して対策を取る必要があります。
「データローミング」がオンのままだと自動的に海外回線につながる
スマホには「データローミング」という機能があります。
これは、日本の携帯電話会社の電波が届かない海外でも、現地の回線を借りて通信できる仕組みです。
便利な機能に思えますが、この機能がオンになっていると、空港に着いた瞬間から自動的に現地回線につながり、高額な通信料が発生する可能性があります。
特に怖いのが「知らないうちに通信していた」というパターンです。
スマホはバックグラウンドでアプリの更新やメールの受信を行っているため、画面を見ていなくてもデータ通信が発生しています。
アプリの自動通信が「見えない出費」を生む
スマホには、ユーザーが操作していなくても自動的に通信を行う機能がたくさんあります。
- アプリの自動アップデート:新しいバージョンが出ると自動でダウンロード
- 写真・動画の自動バックアップ:撮影した画像をクラウドに自動保存
- SNSの自動ダウンロード:LINEやInstagramの画像・動画を自動で読み込み
- メールの自動受信:定期的にサーバーと通信してメールをチェック
これらの自動通信が海外で行われると、データローミング料金として請求される恐れがあります。
1つ1つは小さなデータ量でも、積み重なると大きな金額になってしまいます。
高額請求を防ぐ「3つの設定」を詳しく解説

ここからは、高額請求を防ぐために出発前にやっておくべき3つの設定を、具体的な手順とともに解説します。
難しい操作は一切ありませんので、この記事を見ながら一緒に設定してみてください。
設定1:「データローミング」と「モバイルデータ通信」をオフにする
最も重要な設定がこれです。
この2つをオフにしておけば、「うっかりローミングで数万円」というパターンをほぼ完全に防げます。
iPhoneの場合
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 「モバイルデータ通信」のスイッチをオフにする(緑から白になります)
- 同じ画面で「通信のオプション」をタップ
- 「データローミング」のスイッチがオフになっていることを確認
Androidの場合
- 「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「モバイルネットワーク」をタップ
- 「モバイルデータ」のスイッチをオフにする
- 「データローミング」のスイッチがオフになっていることを確認
機種によってメニューの名前が若干異なる場合がありますが、「設定」→「ネットワーク」や「SIM」関連のメニューを探せば見つかります。
ポイント:この設定をしておくと、WiFiがない場所ではインターネットが使えなくなります。
しかし、それこそが「高額請求を防ぐ」ということなので、安心してオフにしてください。
設定2:アプリの自動更新・自動ダウンロードを停止する
次に、アプリが勝手に通信しないように設定を変更します。
これにより、現地でeSIMや現地SIMを使う際も、データ容量の節約につながります。
iPhoneの省データモードをオンにする
- 「設定」アプリを開く
- 「モバイル通信」をタップ
- 「通信のオプション」をタップ
- 「省データモード」のスイッチをオンにする
この設定をオンにすると、アプリのバックグラウンド通信が制限され、データ使用量を大幅に減らせます。
App Store・Google Playの自動アップデートを停止
iPhoneの場合
- 「設定」→「App Store」を開く
- 「アプリのアップデート」をオフにする
- または「モバイルデータ通信」の項目をオフにする
Androidの場合
- 「Google Playストア」アプリを開く
- 右上のアイコン→「設定」をタップ
- 「ネットワーク設定」→「アプリの自動更新」をタップ
- 「Wi-Fi経由のみ」または「自動更新しない」を選択
LINEの自動ダウンロードをオフにする
LINEは写真や動画を自動でダウンロードする機能があり、これがデータ消費の大きな原因になります。
- LINEアプリを開く
- 「ホーム」→右上の歯車(設定)をタップ
- 「写真と動画」をタップ
- 「写真を自動ダウンロード」をオフにする
- 「動画を自動ダウンロード」をオフにする
この設定をしておくと、LINEで送られてきた写真や動画は「タップしたときだけ」ダウンロードされます。
WiFiにつながっているホテルで確認すれば、データを節約できます。
写真のバックアップをWiFiのみにする
iPhoneの「iCloud写真」やAndroidの「Googleフォト」は、撮影した写真を自動でクラウドに保存してくれる便利な機能です。
しかし、海外でこれが動くと大量のデータを消費してしまいます。
iPhoneの場合
- 「設定」→「写真」を開く
- 「モバイルデータ通信」をオフにする
Androidの場合
- 「Googleフォト」アプリを開く
- 右上のアイコン→「フォトの設定」をタップ
- 「バックアップ」→「モバイルデータ通信を使用してバックアップ」をオフにする
設定3:地図やガイド情報を事前にダウンロードしておく
海外旅行でスマホを使う最大の目的は、おそらく「地図を見ること」ではないでしょうか。
道に迷わないために地図アプリは必須ですが、オンラインで使うとデータを大量に消費します。
そこで活用したいのが「オフラインマップ」機能です。
事前に地図をダウンロードしておけば、インターネットに接続しなくても地図が使えます。
Googleマップのオフラインマップをダウンロードする方法
- 日本にいる間に「Googleマップ」アプリを開く
- 検索バーに旅行先の都市名を入力(例:「パリ」「バンコク」)
- 画面下に表示される都市名をタップ
- 右上の「…」メニューをタップ
- 「オフラインマップをダウンロード」を選択
- ダウンロードする範囲を調整して「ダウンロード」をタップ
ダウンロードには数十MB〜数百MBの容量が必要ですので、必ず自宅のWiFiで行ってください。
一度ダウンロードしておけば、現地でインターネットがなくても地図の閲覧やルート検索ができます。
行きたい場所を「マイプレイス」に保存しておく
ホテル、観光地、レストランなど、行きたい場所をGoogleマップの「保存」機能で登録しておくと便利です。
- Googleマップで行きたい場所を検索
- 画面下に表示される場所の詳細をタップ
- 「保存」をタップ
- 「行きたい場所」などのリストを選んで保存
保存した場所はオフラインでも表示されるため、WiFiがない場所でも迷わずに目的地にたどり着けます。
神コスパで海外通信する3つの方法を比較
設定が完了したら、次は「現地でどうやってインターネットを使うか」を考えましょう。
ここでは、格安スマホユーザーにおすすめの3つの方法を具体的にご紹介します。
方法1:eSIM(イーシム)を使う
最近話題の「eSIM」は、物理的なSIMカードを差し替えることなく、インターネット上で契約してすぐに使える通信サービスです。
eSIMのメリット
- 出発前にスマホだけで契約が完了する:空港で並ぶ必要がない
- SIMカードの差し替えが不要:小さなSIMカードをなくす心配がない
- 複数の国を周遊する場合も1つのeSIMでOK:アジア周遊、ヨーロッパ周遊などのプランがある
- 料金は1日400円程度から:大手キャリアのローミングより大幅に安い
eSIMの注意点
- 対応機種が必要:iPhone XS以降、最近のAndroidは対応機種が多い
- SIMロック解除が必要な場合がある:格安スマホを契約したときの状態を確認
eSIMに対応しているかどうかは、「設定」→「モバイル通信」→「eSIMを追加」などの項目があるかで確認できます。
おすすめのeSIMサービス
海外旅行向けのeSIMサービスは複数ありますが、「Airalo」「Holafly」「Ubigi」などが人気とされています。
旅行先の国と日数を選んで、クレジットカードで購入すれば、QRコードが発行されます。
そのQRコードをスマホで読み取れば、設定完了です。
方法2:現地SIMを購入する
「eSIMは難しそう」という方には、従来の「現地SIM」を購入する方法もあります。
空港や現地の携帯ショップで購入できる、プリペイド式のSIMカードです。
現地SIMのメリット
- コスパ最強:1日あたり数百円で使える国が多い
- 空港で簡単に購入できる:スタッフが設定してくれることも
- 大容量プランが安い:動画をたくさん見たい人に向いている
現地SIMの注意点
- SIMカードを入れ替える必要がある:日本のSIMカードをなくさないように
- 日本の電話番号は使えなくなる:LINEなどは引き続き使用可能
- 設定が必要な場合がある:APN設定など(最近は自動設定が多い)
現地SIMを使う場合、日本で使っているSIMカードは「SIMカード入れ」などに入れて大切に保管しておいてください。
帰国後に元に戻す必要があります。
方法3:フリーWiFi+必要なときだけeSIM・現地SIM
「そこまでスマホを使わない」「ホテルとカフェでWiFiが使えれば十分」という方には、フリーWiFiを中心に使う方法もあります。
フリーWiFiが使える場所
- ホテル:ほとんどのホテルでWiFiが無料
- カフェ・レストラン:スターバックスなどのチェーン店
- 空港・駅:無料WiFiが整備されていることが多い
- ショッピングモール:大型施設では無料WiFiがある場合も
フリーWiFiの注意点
フリーWiFiは無料で便利ですが、セキュリティ面では注意が必要です。
- 通信内容が盗み見られるリスクがある
- 偽のWiFiスポットに接続してしまう可能性がある
- クレジットカード情報などの入力は避けたほうが安全
フリーWiFiだけでは不安という方や、移動中にも地図を見たいという方は、フリーWiFi+少ないデータ容量のeSIMという組み合わせがおすすめです。
1GB程度の安いプランを購入しておけば、いざというときに使えて安心です。
海外旅行でスマホを使う際の通信手段を比較表で整理
ここまで紹介した通信手段を、表で分かりやすく整理します。
| 通信手段 | 1日あたりの目安費用 | 設定の難しさ | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| eSIM | 400円〜800円程度 | やや簡単 | SIMの差し替えをしたくない人、複数国を周遊する人 |
| 現地SIM | 400円〜600円程度 | 普通 | コスパ重視、大容量データを使いたい人 |
| WiFiレンタル | 600円〜1,200円程度 | 簡単 | 家族で共有したい人、PCも使いたい人 |
| フリーWiFiのみ | 0円 | とても簡単 | ホテルとカフェでしかネットを使わない人 |
| 大手キャリアの海外定額 | 980円〜2,980円程度 | とても簡単 | 設定が面倒、とにかく楽をしたい人 |
格安スマホユーザーが神コスパを目指すなら、「eSIM」か「現地SIM」を使い、フリーWiFiも併用するのがベストです。
実際の旅行で役立つ3つの具体例
ここからは、実際の旅行シーンを想定した具体例をご紹介します。
ご自身の旅行スタイルに近いものを参考にしてみてください。
具体例1:家族4人でハワイ5日間の場合
家族旅行で人気のハワイ。
お子さんがいると、移動中にスマホで動画を見せたいこともありますよね。
おすすめの通信手段
WiFiレンタル(1台)+フリーWiFi活用
- WiFiレンタル:1日800円程度 × 5日 = 約4,000円
- 家族4人で1台を共有できる
- ホテルのWiFiも活用すれば、データ容量も節約
もし1人1台のスマホでそれぞれ通信したい場合は、eSIMを人数分購入する方法もあります。
ただし、お子さんのスマホがeSIM非対応の場合は、WiFiレンタルが便利です。
出発前にやること
- 全員のスマホで「データローミング」「モバイルデータ通信」をオフ
- アプリの自動更新を停止
- Googleマップでハワイの地図をオフラインダウンロード
- WiFiレンタルを予約(空港受取が便利)
具体例2:一人旅で韓国2泊3日の場合
週末にふらっと行ける韓国旅行。
一人旅なら、自分のスマホだけで完結するeSIMがおすすめです。
おすすめの通信手段
eSIM(3日間プラン)
- eSIM:3日間で1,000円〜1,500円程度
- 出発前にスマホで購入・設定完了
- 空港到着後すぐに使える
韓国はフリーWiFiも充実しているため、3GBもあれば十分という声もあります。
出発前にやること
- スマホがeSIM対応か確認
- eSIMサービスで韓国プランを購入
- QRコードをスマホで読み取り設定
- 日本のSIM側で「データローミング」をオフに設定
具体例3:ヨーロッパ周遊10日間の場合
フランス、イタリア、スペインなど複数の国をまたぐヨーロッパ周遊。
国が変わるたびにSIMを買い替えるのは大変です。
おすすめの通信手段
周遊eSIM(ヨーロッパプラン)
- ヨーロッパ周遊eSIM:10日間で2,000円〜4,000円程度
- 1つのeSIMで複数国に対応
- 国境を越えても自動で切り替え
周遊eSIMは、複数の国を訪れる旅行では特にコスパが良いとされています。
各国でSIMを買う手間も省け、時間も節約できます。
出発前にやること
- 周遊eSIMサービスで「ヨーロッパプラン」を購入
- 訪問予定の国がプランに含まれているか確認
- 必要な容量を計算(1日1GB程度が目安)
- オフラインマップは訪問する都市ごとにダウンロード
出発前のチェックリストで安心して旅立とう
最後に、出発前にやっておくべきことをチェックリストとしてまとめます。
このリストを見ながら準備すれば、高額請求の心配なく海外旅行を楽しめます。
出発1週間前までにやること
- □ スマホがeSIM対応か確認する(eSIMを使う場合)
- □ SIMロックが解除されているか確認する
- □ eSIMまたはWiFiレンタルを予約・購入する
- □ Googleマップで旅行先のオフラインマップをダウンロードする
出発前日〜当日にやること
- □ 「データローミング」をオフにする
- □ 「モバイルデータ通信」をオフにする
- □ アプリの自動更新を「WiFiのみ」または「オフ」に設定する
- □ LINEの写真・動画自動ダウンロードをオフにする
- □ 写真のクラウドバックアップを「WiFiのみ」に設定する
- □ eSIMの設定が完了しているか確認する(eSIMを使う場合)
帰国後にやること
- □ 「モバイルデータ通信」をオンに戻す
- □ 現地SIMを使った場合は、日本のSIMカードに戻す
- □ アプリの自動更新設定を元に戻す(必要に応じて)
格安スマホでも海外旅行は怖くない
格安スマホを使っていても、3つの設定と適切な通信手段の選択で、海外旅行中のスマホ代を大幅に抑えられます。
この記事のポイントをまとめると以下の通りです。
- 「データローミング」と「モバイルデータ通信」を出発前にオフにする:これで高額請求の9割は防げる
- アプリの自動更新・自動ダウンロードを停止する:見えないデータ消費を防ぐ
- オフラインマップを事前にダウンロードしておく:ネットがなくても地図が使える
- 現地の通信は「eSIM」か「現地SIM」がコスパ最強:1日400円台から使える
- フリーWiFiも活用すればさらに節約:ホテルやカフェのWiFiをうまく使う
大手キャリアの海外定額を使うと1日2,000円以上かかることもありますが、この記事でご紹介した方法なら1日400円〜800円程度で済みます。
5日間の旅行なら、2,000円〜4,000円程度の節約になる計算です。
浮いたお金で、現地のおいしいレストランに行ったり、お土産を1つ追加したりできますよね。
今すぐ設定を確認して、安心して旅行を楽しみましょう
海外旅行の計画を立てている方は、ぜひ今日のうちにスマホの設定を確認してみてください。
「データローミング」がオンになっていないか、この記事を見ながらチェックするだけでも大きな一歩です。
設定は5分もあれば完了します。
たった5分の準備で、数万円の高額請求を防げると思えば、やらない理由はないのではないでしょうか。
格安スマホを賢く使って、家計にもやさしい海外旅行を実現してください。
浮いたお金で、家族みんなでおいしいものを食べたり、思い出に残る体験をしたりと、旅行がもっと楽しくなるはずです。
安心して旅立てるよう、出発前の準備を今日から始めてみませんか。