はじめての格安SIM

格安SIMで電話番号をそのまま使う方法は?MNP乗り換え3つの手順を徹底解説

格安SIMで電話番号をそのまま使う方法は?MNP乗り換え3つの手順を徹底解説

格安SIMに乗り換えたいけれど、今使っている電話番号が変わってしまうのは困る。
そのようなお悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。

仕事関係の連絡先として登録している番号や、長年使い続けてきた愛着のある番号を手放すのは抵抗があるものです。
しかし、ご安心ください。
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)という制度を利用すれば、格安SIMに乗り換えても電話番号をそのまま引き継ぐことが可能です。

この記事では、MNPの基本的な仕組みから、実際の乗り換え手順、さらには注意すべきポイントまで詳しく解説します。
最後までお読みいただければ、スムーズに格安SIMへ移行し、通信費を大幅に節約できる未来が見えてくるはずです。

結論:MNPを利用すれば電話番号はそのまま格安SIMで使えます

結論:MNPを利用すれば電話番号はそのまま格安SIMで使えます

格安SIMで電話番号をそのまま使う方法は、MNP(Mobile Number Portability:携帯電話番号ポータビリティ)を利用することです。
MNPとは、携帯電話会社を変更しても、現在使用している電話番号をそのまま引き継げる制度のことを指します。

具体的な手順は、以下の3つのステップで完了します。

  • ステップ1:事前準備と端末の確認を行う
  • ステップ2:MNP予約番号を取得する(またはワンストップ方式を利用する)
  • ステップ3:格安SIMに申し込み、開通手続きとAPN設定を完了させる

これらの手順を正しく踏めば、電話番号を変えることなく、月々の通信費を大幅に削減することが可能となります。
早速、それぞれの手順について詳しく見ていきましょう。

なぜMNPで電話番号を引き継げるのか

なぜMNPで電話番号を引き継げるのか

MNPの仕組みと法的背景

MNPは、2006年10月に日本で導入された制度とされています。
それ以前は、携帯電話会社を変更すると必ず電話番号も変わってしまうため、利用者にとって大きな負担となっていました。

この制度が導入された背景には、通信市場における競争促進という目的があります。
電話番号の変更を理由に乗り換えを躊躇する利用者が多かったため、番号を維持したまま自由に事業者を選べるようにすることで、より良いサービスや料金プランを提供する事業者が選ばれやすい環境が整えられました。

MNPを使わない場合はどうなるのか

MNPを利用せずに格安SIMへ乗り換える場合、つまり「新規契約」を選択した場合は、必ず新しい電話番号が割り当てられます。
これは避けることができません。

新しい電話番号になると、以下のような手間が発生します。

  • 友人や家族への番号変更の連絡
  • 職場や取引先への通知
  • 銀行やクレジットカード会社などへの登録情報変更
  • 各種オンラインサービスの二段階認証設定の更新
  • 名刺の刷り直し(ビジネスで使用している場合)

これらの作業を考えると、MNPを利用して電話番号を引き継ぐメリットは非常に大きいと言えます。

最新のMNP事情:ワンストップ方式の登場

従来のMNPでは、まず現在契約している携帯電話会社で「MNP予約番号」を取得し、それを乗り換え先に伝える必要がありました。
しかし、近年では「MNPワンストップ方式」という新しい仕組みが導入されています。

ワンストップ方式に対応している事業者間での乗り換えであれば、乗り換え先での手続きだけで番号の引き継ぎが完了します。
つまり、事前にMNP予約番号を取得する手間が省けるのです。

ただし、すべての格安SIMがワンストップ方式に対応しているわけではないため、申し込み前に確認することをお勧めします。

MNP乗り換え3つの手順を徹底解説

MNP乗り換え3つの手順を徹底解説

ステップ1:事前準備と端末の確認

格安SIMへの乗り換えをスムーズに進めるためには、事前の準備が欠かせません。
以下の項目を確認しておきましょう。

必要な書類と情報を準備する

MNPでの乗り換えには、以下のものが必要となります。

  • 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカード、パスポートなど
  • 支払い用のクレジットカード:多くの格安SIMではクレジットカード払いが基本となっています
  • 連絡先メールアドレス:契約情報の通知や本人確認に使用されます
  • MNP予約番号:後述のステップ2で取得します

クレジットカードをお持ちでない方は、口座振替に対応している格安SIMを選ぶか、事前にクレジットカードを作成しておく必要があります。
一部の格安SIMでは口座振替やデビットカードでの支払いにも対応していますので、公式サイトで確認してください。

使用する端末を決定する

格安SIMへ乗り換える際、端末については2つの選択肢があります。

  • 今使っているスマートフォンをそのまま使う
  • 乗り換えと同時に新しいスマートフォンを購入する

今のスマートフォンをそのまま使う場合は、以下の2点を必ず確認してください。

SIMロックの確認と解除

以前の大手キャリアで購入したスマートフォンには、「SIMロック」がかかっている場合があります。
SIMロックとは、特定の携帯電話会社のSIMカードしか使えないように制限をかける仕組みです。

ただし、2021年10月以降に販売された端末については、原則としてSIMロックがかかっていないとされています。
それ以前に購入した端末の場合は、各キャリアのマイページやショップでSIMロック解除の手続きを行う必要があります。

SIMロック解除は、多くの場合Webから無料で手続きできます。

動作確認済み端末の確認

乗り換え先の格安SIMの公式サイトには、「動作確認済み端末一覧」が掲載されています。
お使いの端末がリストに含まれているか、必ず事前に確認してください。

特に注意が必要なのは、対応している通信バンド(周波数帯)です。
格安SIMはドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線のいずれかを使用しているため、端末がその回線の周波数帯に対応している必要があります。

ステップ2:MNP予約番号を取得する

事前準備が整ったら、次は現在契約している携帯電話会社でMNP予約番号を取得します。

MNP予約番号の取得方法

MNP予約番号は、以下のいずれかの方法で取得できます。

  • Web(マイページ・専用サイト):24時間いつでも手続き可能で、最も手軽な方法です
  • 電話窓口:オペレーターと話しながら手続きを進められます
  • 店頭(ショップ):対面で説明を受けながら手続きできます

Webでの手続きが最も簡単で時間もかかりませんが、引き止めの提案を受けたい場合や、不明点を確認しながら進めたい場合は電話や店頭を選ぶのも良いでしょう。

各キャリアのMNP予約番号取得窓口

主要キャリアのMNP予約番号取得方法は以下の通りとされています。

NTTドコモの場合

  • My docomo(Web)から手続き
  • 電話:151(ドコモの携帯電話から)または0120-800-000
  • ドコモショップ店頭

auの場合

  • My au(Web)から手続き
  • 電話:0077-75470
  • auショップ店頭

ソフトバンクの場合

  • My SoftBank(Web)から手続き
  • 電話:*5533(ソフトバンクの携帯電話から)または0800-100-5533
  • ソフトバンクショップ店頭

MNP予約番号の有効期限に注意

MNP予約番号には有効期限があり、通常は発行日から15日間とされています。
この期限内に乗り換え手続きを完了させる必要があります。

さらに重要なのは、多くの格安SIMでは申し込み時点で「有効期限が10日以上残っていること」などの条件が設けられている点です。
そのため、MNP予約番号を取得したら、できるだけ早く乗り換え手続きを進めることをお勧めします。

万が一有効期限が切れてしまった場合は、再度MNP予約番号を取得し直す必要があります。
なお、MNP予約番号を取得しただけでは解約にはならず、実際に乗り換え手続きが完了した時点で自動的に解約となります。

ワンストップ方式が使える場合

乗り換え元と乗り換え先の両方がMNPワンストップ方式に対応している場合、MNP予約番号の取得は不要です。
乗り換え先の格安SIMの申し込み画面で、現在の契約情報を入力するだけで番号の引き継ぎ手続きが完了します。

ワンストップ方式に対応しているかどうかは、乗り換え先の格安SIMの公式サイトで確認できます。

ステップ3:格安SIMに申し込み、開通手続きを行う

MNP予約番号を取得したら(またはワンストップ方式を利用する場合はそのまま)、いよいよ格安SIMへの申し込みです。

格安SIMの申し込み手順

申し込みは、主にWebサイトから行います。
以下の項目を選択・入力していきます。

  • 回線タイプの選択:ドコモ回線、au回線、ソフトバンク回線から選択(格安SIMによって選択肢は異なります)
  • SIMカードの種類:音声通話SIM(電話もデータ通信も使える)を選択
  • SIMカードのサイズまたはeSIM:端末に合ったサイズを選択
  • データ容量:月々の使用量に応じたプランを選択
  • オプション:かけ放題や端末保証など、必要に応じて選択
  • MNP情報の入力:MNP予約番号、有効期限、現在の電話番号を入力
  • 本人確認書類のアップロード:運転免許証などの画像をアップロード
  • 支払い情報の入力:クレジットカード情報などを入力

SIMカードの受け取りとeSIMの場合

申し込みが完了し、審査に通過すると、物理SIMカードの場合は自宅に郵送されます。
通常、申し込みから2日〜1週間程度で届くとされています。

eSIMを選択した場合は、SIMカードの到着を待つ必要がありません。
本人確認完了後、メールでQRコードや設定情報が届き、それをスマートフォンで読み取ることで即日開通が可能です。
急いで乗り換えたい方には、eSIM対応の格安SIMがお勧めです。

MNP切替(開通)手続きを行う

SIMカードが届いたら(またはeSIMの設定情報を受け取ったら)、MNP切替手続きを行います。
これは、電話番号を新しい格安SIMに移行させるための手続きです。

切替手続きは、以下のいずれかの方法で行えます。

  • 格安SIMのマイページからオンラインで手続き
  • 専用の電話番号に発信して手続き

切替手続きを行うと、数分から数時間程度、通話・通信ができない時間が発生します。
一般的には30分〜1時間程度とされていますが、混雑状況によっては4時間程度かかる場合もあるようです。

この不通時間を考慮し、仕事で電話を頻繁に使う方は、休日や夜間に切替手続きを行うことをお勧めします。

SIMカードの挿入とAPN設定

切替手続きが完了したら、以下の作業を行います。

物理SIMカードの場合

  1. スマートフォンの電源を切る
  2. SIMトレイを取り出し、古いSIMカードを外す
  3. 新しいSIMカードをセットし、トレイを戻す
  4. スマートフォンの電源を入れる

eSIMの場合

  1. スマートフォンの設定画面からeSIM設定を開く
  2. 届いたQRコードを読み取るか、設定情報を入力する
  3. プロファイルをダウンロード・インストールする

SIMカードの挿入またはeSIMの設定が完了したら、APN設定を行います。
APNとは「Access Point Name」の略で、インターネットに接続するための設定です。

iPhoneの場合は、格安SIMの公式サイトから「構成プロファイル」をダウンロードしてインストールするだけで設定が完了することが多いです。
Androidの場合は、設定画面から手動でAPN情報を入力する必要がある場合があります。
具体的な設定方法は、格安SIMから届く説明書や公式サイトに記載されています。

APN設定が完了すれば、電話番号そのままで格安SIMの利用を開始できます。

MNP乗り換えの具体例3選

MNP乗り換えの具体例3選

具体例1:ドコモから格安SIMへ乗り換えるAさんの場合

Aさんは、長年ドコモを使ってきましたが、月々の料金が8,000円以上かかっていることに不満を感じていました。
格安SIMに乗り換えれば2,000円程度に抑えられると知り、乗り換えを決意します。

Aさんの乗り換え手順

  1. 事前準備:今使っているiPhone 13をそのまま使うことに決定。2021年10月以降に購入した端末のため、SIMロックは解除不要でした。動作確認済み端末一覧でも問題なく使えることを確認しました。
  2. MNP予約番号の取得:My docomoにログインし、約5分で予約番号を取得しました。
  3. 格安SIMへ申し込み:取得した予約番号を入力し、音声通話SIMの10GBプランを申し込み。eSIMを選択したため、申し込みから3時間後には開通できました。

結果:月々の料金は約2,000円に。年間で約72,000円の節約に成功しました。

具体例2:auからワンストップ方式で乗り換えるBさんの場合

Bさんは、auを使っていましたが、ワンストップ方式に対応している格安SIMへの乗り換えを検討していました。
MNP予約番号を取得する手間を省きたいと考えたからです。

Bさんの乗り換え手順

  1. 事前準備:新しくSIMフリーのスマートフォンを購入することを決定。本人確認書類とクレジットカードを用意しました。
  2. MNP予約番号:ワンストップ方式対応の格安SIMを選んだため、取得不要でした。
  3. 格安SIMへ申し込み:申し込み画面でauの契約情報を入力。auのマイページに自動でログインし、番号引き継ぎの承認を行うだけで手続きが完了しました。

結果:従来の方式より手続きが簡略化され、約30分で申し込みが完了しました。

具体例3:初めてのスマホ乗り換えに不安を感じていたCさんの場合

Cさんは、60代でスマートフォンの操作にあまり慣れていませんでした。
格安SIMへの乗り換えに興味はあるものの、自分でできるか不安を感じていました。

Cさんの乗り換え手順

  1. 事前準備:店舗サポートが充実している格安SIMを選択。必要書類を揃えて来店予約をしました。
  2. MNP予約番号の取得:現在契約しているソフトバンクショップに行き、スタッフに手伝ってもらいながら予約番号を取得しました。
  3. 格安SIMへ申し込み:格安SIMの実店舗に行き、スタッフのサポートを受けながら申し込み。SIMカードの挿入やAPN設定もすべてスタッフにやってもらいました。

結果:店舗サポートを活用することで、不安なく乗り換えが完了。操作方法も丁寧に教えてもらえました。

MNP乗り換え時の注意点と対策

MNP乗り換え時の注意点と対策

契約名義は一致している必要があります

MNPで番号を引き継ぐためには、乗り換え元と乗り換え先の契約名義が同一である必要があります。
例えば、現在の契約が家族名義になっている場合、そのままでは自分名義の格安SIMに乗り換えることができません。

このような場合は、事前に名義変更の手続きを行うか、同じ名義で格安SIMを契約する必要があります。

キャリアメールは使えなくなります

格安SIMに乗り換えると、キャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)は原則として使えなくなります。

ただし、各キャリアでは「メール持ち運びサービス」が提供されており、月額330円程度でキャリアメールを継続利用できるようになっています。
キャリアメールを多用している方は、乗り換え前にGmailなどのフリーメールへの移行を検討するか、メール持ち運びサービスの利用を検討してください。

違約金や手数料を確認しておきましょう

以前は、契約期間内の解約に高額な違約金がかかるケースがありましたが、現在では解約違約金は原則として廃止または大幅に引き下げられています。

ただし、MNP転出手数料や契約解除料が発生する場合もあるため、現在の契約内容を確認しておくことをお勧めします。
また、端末代金の分割払いが残っている場合は、乗り換え後も支払いが継続することに注意が必要です。

開通手続きのタイミングを考慮しましょう

前述の通り、MNP切替手続き中は一時的に通話・通信ができなくなります。
この不通時間は数分〜数時間程度とされていますが、仕事で電話を頻繁に使う方は、休日や業務時間外に切替手続きを行うことをお勧めします。

また、切替手続きには受付時間が設けられている格安SIMもあります。
例えば「9時〜21時のみ受付」といった制限がある場合、深夜に手続きしても翌日の受付開始時間まで処理が行われないことがあります。
事前に受付時間を確認しておくと安心です。

まとめ:MNPを使えば電話番号そのままで格安SIMに乗り換えられます

この記事では、格安SIMで電話番号をそのまま使う方法について詳しく解説してきました。
改めて、重要なポイントを整理します。

  • 電話番号を引き継ぐにはMNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用します
  • 乗り換えは3つのステップで完了します
    • ステップ1:事前準備と端末の確認
    • ステップ2:MNP予約番号の取得(ワンストップ方式の場合は不要)
    • ステップ3:格安SIMへの申し込み、開通手続き、APN設定
  • MNP予約番号には有効期限(通常15日間)があるため、早めに手続きを進めましょう
  • eSIMを選択すれば、SIMカードの到着を待たずに即日開通も可能です
  • 契約名義の一致、キャリアメールの扱い、不通時間などに注意が必要です

格安SIMへの乗り換えは、一見複雑に思えるかもしれませんが、実際には手順を追って進めれば難しいことはありません。
多くの方が問題なく乗り換えを完了されています。

毎月の通信費が数千円単位で節約できれば、年間では数万円もの差になります。
その分を貯蓄に回したり、趣味に使ったりすることができます。

電話番号を変えたくないという理由だけで乗り換えを躊躇されていた方は、ぜひMNPを活用して格安SIMへの乗り換えを検討してみてください。
今日この記事を読んで得た知識を活かし、まずは現在の契約内容の確認や、気になる格安SIMの情報収集から始めてみてはいかがでしょうか。
一歩踏み出すことで、通信費の悩みから解放される日はそう遠くないはずです。