格安SIMへの乗り換えを検討しているものの、LINEのデータが消えてしまうのではないかと不安を感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。
大切な友人や家族とのトーク履歴、グループでの思い出のやり取りが消えてしまったら、取り返しがつきません。
しかし、ご安心ください。
正しい手順を踏めば、格安SIMへ乗り換えてもLINEのデータを完全に引き継ぐことが可能です。
この記事では、「SIM差し替えのみの場合」と「端末も変更する場合」の2つのパターンに分けて、それぞれの具体的な手順を丁寧に解説いたします。
この記事を読み終える頃には、安心して格安SIMへの乗り換えに踏み出せるようになります。
結論:格安SIMへのLINE引き継ぎは2パターンで対応が異なります

格安SIMへ乗り換える際のLINE引き継ぎについて、最も重要なポイントを先にお伝えいたします。
SIMカードを差し替えるだけであれば、LINEは基本的にそのまま使えます。
特別な引き継ぎ作業は必要ありません。
一方で、端末(スマートフォン本体)も変更する場合は、事前にトーク履歴のバックアップとアカウント情報の確認が必須となります。
この2つのパターンを明確に区別して理解することが、LINEデータを失わないための第一歩です。
多くの方が「格安SIMに変えるとLINEが使えなくなるのでは」と誤解されていますが、SIMカードの変更とLINEアプリの動作は直接関係がないのです。
なぜSIM差し替えだけならLINEはそのまま使えるのか

まずは、SIMカードの差し替えのみでLINEがそのまま使える理由について、詳しく解説いたします。
LINEのデータはスマートフォン本体に保存されている
LINEアプリのデータ、つまりアカウント情報やトーク履歴は、スマートフォン本体のストレージに保存されています。
SIMカードには、電話番号や契約者情報といった通信に必要な情報のみが記録されており、アプリのデータは一切含まれていません。
そのため、同じスマートフォンを使い続ける限り、SIMカードをどの会社のものに差し替えても、LINEのデータには影響がないのです。
これは大手キャリアから格安SIMへの乗り換えに限らず、格安SIM同士の乗り換えでも同様です。
電話番号が変わってもアカウントは維持される
MNP(携帯電話番号ポータビリティ)を利用して電話番号を引き継ぐ場合は、LINEに登録している電話番号もそのままで問題ありません。
仮に電話番号が変わる場合でも、同じ端末を使い続けるのであれば、LINEの設定画面から電話番号を変更するだけで対応可能です。
この場合も、トーク履歴やスタンプ、友だちリストなどのデータは失われません。
SIM差し替えのみの場合に必要な作業
SIMカードの差し替えのみで端末を変更しない場合、基本的には何もする必要がありません。
ただし、念のため以下の点だけ確認しておくことをお勧めいたします。
- LINEアプリが最新バージョンにアップデートされているか
- メールアドレスとパスワードがLINEに登録されているか
- 登録しているメールアドレスがキャリアメールではないか
特にキャリアメール(@docomo.ne.jp、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpなど)をLINEに登録している場合は要注意です。
格安SIMへ乗り換えると、これらのメールアドレスは基本的に使用できなくなります。
乗り換え前に、GmailやYahooメールなどのフリーメールに変更しておくことを強くお勧めいたします。
なぜ端末変更時にはバックアップが必須なのか

続いて、端末も同時に変更する場合について解説いたします。
この場合は、事前の準備を怠るとデータを失う可能性があります。
トーク履歴は端末間で自動的には移行されない
先ほど説明した通り、LINEのトーク履歴はスマートフォン本体に保存されています。
そのため、新しいスマートフォンに変更すると、何もしなければトーク履歴は引き継がれません。
LINEアカウント自体は新しい端末でもログインできますが、トーク履歴は旧端末に残ったままとなります。
旧端末を初期化したり、処分したりしてしまうと、そのトーク履歴は永久に失われてしまうのです。
バックアップの保存先はOSによって異なる
LINEのトーク履歴をバックアップする方法は、お使いのスマートフォンのOSによって異なります。
iPhoneの場合は、Appleが提供するクラウドサービス「iCloud」にバックアップを保存します。
Androidの場合は、Googleが提供する「Googleドライブ」にバックアップを保存します。
いずれの場合も、インターネット環境とそれぞれのクラウドサービスのアカウントが必要です。
バックアップには通信容量を消費するため、Wi-Fi環境で行うことをお勧めいたします。
異なるOS間での移行には制限がある
重要な注意点として、iPhoneからAndroid、またはAndroidからiPhoneへの機種変更では、トーク履歴の完全な移行ができない場合があります。
近年のLINEアップデートにより、異なるOS間でも一部のトーク履歴を引き継げるようになりましたが、すべてのデータが移行されるわけではありません。
同じOS同士(iPhoneからiPhone、AndroidからAndroid)での機種変更であれば、トーク履歴を完全に引き継ぐことが可能です。
具体例1:SIM差し替えのみの場合の手順

ここからは、具体的な手順を解説いたします。
まずは、今お使いのスマートフォンをそのまま使い続け、SIMカードのみを格安SIMに差し替える場合です。
手順1:事前確認を行う
SIMカードを差し替える前に、以下の項目を確認しておきましょう。
LINEに登録しているメールアドレスの確認
LINEアプリを開き、以下の手順でメールアドレスを確認します。
- ホーム画面右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「アカウント」をタップ
- 「メールアドレス」の項目を確認
ここに表示されているメールアドレスがキャリアメールの場合は、「変更」をタップしてフリーメールに変更してください。
変更後は、新しいメールアドレスに届いた認証メールで確認作業を完了させます。
パスワードの確認
同じく「アカウント」画面で、「パスワード」の項目を確認します。
パスワードを忘れてしまった場合は、この画面から再設定が可能です。
電話番号の確認
「アカウント」画面で、「電話番号」の項目も確認しておきましょう。
MNPを利用する場合は、この電話番号がそのまま引き継がれます。
手順2:SIMカードを差し替える
事前確認が完了したら、以下の手順でSIMカードを差し替えます。
- スマートフォンの電源を切る
- SIMカードトレイを取り出す(付属のSIMピンまたはクリップを使用)
- 旧SIMカードを取り外し、新しい格安SIMカードをセットする
- SIMカードトレイを元に戻す
- スマートフォンの電源を入れる
電源を入れた後、格安SIM事業者から案内されているAPN設定を行えば、通信が可能になります。
APN設定の方法は、各事業者のウェブサイトやSIMカードに同封されている説明書をご参照ください。
手順3:LINEの動作を確認する
SIMカードの差し替えとAPN設定が完了したら、LINEアプリを起動して正常に動作するか確認しましょう。
- トーク履歴が表示されるか
- 友だちリストが表示されるか
- メッセージの送受信ができるか
- 無料通話ができるか
これらが問題なく動作すれば、SIM差し替えは完了です。
基本的にはLINEアプリ側での操作は不要で、そのまま使い続けることができます。
具体例2:端末も変更する場合の手順(iPhone編)

次に、iPhoneからiPhoneへ機種変更する場合の手順を解説いたします。
この場合は、事前のバックアップが必須となります。
手順1:旧iPhoneでの事前準備
アカウント情報の確認
まず、先ほど説明した方法でメールアドレス、パスワード、電話番号を確認します。
特にメールアドレスは、フリーメールに変更しておくことを強くお勧めいたします。
iCloudの設定確認
トーク履歴のバックアップにはiCloudを使用するため、以下の設定を確認します。
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「iCloud」をタップ
- 「iCloud Drive」がオンになっていることを確認
iCloudの容量が不足している場合は、バックアップに失敗する可能性があります。
必要に応じて、iCloudストレージのプランをアップグレードするか、不要なデータを削除して容量を確保してください。
トーク履歴のバックアップ
以下の手順でトーク履歴をバックアップします。
- LINEアプリを開く
- ホーム画面右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「トークのバックアップ」をタップ
- 「今すぐバックアップ」をタップ
バックアップには数分から数十分かかる場合があります。
バックアップが完了したことを必ず確認してから、次の手順に進んでください。
手順2:引き継ぎ設定をオンにする
新しいiPhoneでLINEにログインする直前に、旧iPhoneで引き継ぎ設定をオンにします。
- LINEアプリの設定を開く
- 「アカウント引き継ぎ」をタップ
- 「アカウントを引き継ぐ」をオンにする
この設定は36時間の有効期限があります。
有効期限が切れた場合は、再度オンにする必要がありますので、新しいスマートフォンの準備ができてから設定することをお勧めいたします。
手順3:新iPhoneでLINEにログインする
新しいiPhoneにLINEアプリをインストールし、以下の手順でログインします。
- LINEアプリを起動し、「ログイン」をタップ
- ログイン方法を選択(電話番号、QRコード、Apple IDなど)
- 本人確認を完了する
- 「トーク履歴を復元」の画面で「トーク履歴を復元する」をタップ
旧iPhoneが手元にある場合は、QRコードを使った引き継ぎが最も簡単です。
新しいiPhoneでQRコードを表示し、旧iPhoneでそれを読み取ることで、スムーズに引き継ぎができます。
手順4:引き継ぎの完了確認
ログインが完了したら、以下の項目を確認しましょう。
- トーク履歴が正しく復元されているか
- 友だちリストが表示されているか
- スタンプや着せかえが引き継がれているか
- メッセージの送受信ができるか
購入済みのスタンプは、スタンプショップの「マイスタンプ」から再ダウンロードが必要な場合があります。
具体例3:端末も変更する場合の手順(Android編)
続いて、AndroidからAndroidへ機種変更する場合の手順を解説いたします。
基本的な流れはiPhoneと同様ですが、バックアップ先がGoogleドライブになる点が異なります。
手順1:旧Androidでの事前準備
アカウント情報の確認
iPhoneの場合と同様に、メールアドレス、パスワード、電話番号を確認します。
設定画面への手順は同じです。
Googleアカウントの確認
トーク履歴のバックアップにはGoogleドライブを使用するため、Googleアカウントにログインしていることを確認します。
- Androidの「設定」アプリを開く
- 「アカウント」または「Google」をタップ
- 使用するGoogleアカウントが表示されていることを確認
新しいAndroidでも同じGoogleアカウントを使用する必要がありますので、アカウント情報を忘れないようにしておきましょう。
トーク履歴のバックアップ
以下の手順でトーク履歴をGoogleドライブにバックアップします。
- LINEアプリを開く
- ホーム画面右上の歯車アイコン(設定)をタップ
- 「トークのバックアップ・復元」をタップ
- 「Googleアカウント」でバックアップ先のアカウントを選択
- 「Googleドライブにバックアップする」をタップ
Googleドライブの容量が不足している場合は、バックアップに失敗する可能性があります。
事前に容量を確認し、必要であれば不要なファイルを削除するか、容量を追加購入してください。
手順2:引き継ぎ設定をオンにする
iPhoneの場合と同様に、新しいAndroidでログインする直前に引き継ぎ設定をオンにします。
手順はiPhoneと同じで、設定画面から「アカウント引き継ぎ」を開き、「アカウントを引き継ぐ」をオンにします。
手順3:新AndroidでLINEにログインする
新しいAndroidにLINEアプリをインストールし、ログインします。
- LINEアプリを起動し、「ログイン」をタップ
- ログイン方法を選択(電話番号、QRコードなど)
- 本人確認を完了する
- 「トーク履歴を復元」の画面で復元を実行
Androidの場合も、旧端末が手元にあればQRコードを使った引き継ぎが便利です。
手順4:引き継ぎの完了確認
ログイン完了後、トーク履歴、友だちリスト、スタンプなどが正しく引き継がれているか確認します。
問題がなければ、引き継ぎは完了です。
格安SIM乗り換え時に注意すべきLINEの機能制限
格安SIMへ乗り換えた後、一部のLINE機能が制限される場合があります。
事前に把握しておくことで、乗り換え後のトラブルを防ぐことができます。
年齢確認ができない場合がある
LINEの年齢確認は、携帯電話会社のシステムと連携して行われます。
大手キャリア(ドコモ、au、ソフトバンク)では問題なく年齢確認ができますが、格安SIMの中には年齢確認に対応していない事業者もあります。
年齢確認ができないと、以下の機能が利用できなくなります。
- ID検索による友だち追加
- 電話番号検索による友だち追加
ただし、QRコードやふるふる機能、招待リンクなど、他の方法で友だち追加は可能です。
年齢確認に対応している格安SIMとしては、LINEモバイル、ワイモバイル、UQモバイルなどが挙げられます。
ID検索が使えなくなる可能性
年齢確認ができないと、自分のLINE IDを検索されても表示されなくなります。
また、相手のLINE IDを検索して友だち追加することもできなくなります。
ID検索を頻繁に使用される方は、年齢確認に対応している格安SIMを選ぶか、乗り換え前に必要な友だち追加を済ませておくことをお勧めいたします。
キャリアメールが使えなくなる
繰り返しになりますが、格安SIMへ乗り換えると、大手キャリアのメールアドレスは基本的に使用できなくなります。
LINEに登録しているメールアドレスがキャリアメールの場合、アカウント復旧や各種通知を受け取れなくなる可能性があります。
乗り換え前に必ずフリーメールに変更しておいてください。
よくあるトラブルと対処法
LINE引き継ぎでよく発生するトラブルと、その対処法をご紹介いたします。
トーク履歴が復元されない
トーク履歴が復元されない場合、以下の原因が考えられます。
- バックアップが正常に完了していなかった
- バックアップ時と異なるアカウント(iCloud/Google)でログインしている
- 異なるOS間(iPhone⇔Android)で移行しようとしている
対処法としては、まずバックアップが完了しているか確認し、正しいアカウントでログインし直すことをお試しください。
引き継ぎ設定の有効期限が切れた
引き継ぎ設定(「アカウントを引き継ぐ」をオン)の有効期限は36時間です。
期限が切れた場合は、旧端末で再度設定をオンにしてください。
旧端末が手元にない場合は、電話番号とパスワードを使用してログインを試みてください。
それでもうまくいかない場合は、LINEのヘルプセンターに問い合わせることをお勧めいたします。
パスワードを忘れた
パスワードを忘れた場合は、登録しているメールアドレスでパスワードをリセットできます。
ただし、メールアドレスも登録していない場合は、アカウントの復旧が困難になる可能性があります。
事前にメールアドレスとパスワードを必ず確認・登録しておくことが重要です。
まとめ:格安SIMへのLINE引き継ぎは事前準備がすべて
この記事では、格安SIMへ乗り換える際のLINE引き継ぎ方法について解説いたしました。
改めて重要なポイントを整理いたします。
パターン1:SIM差し替えのみ(端末は変更しない)の場合
- LINEは基本的にそのまま使えます
- 特別な引き継ぎ作業は不要です
- ただし、キャリアメールをフリーメールに変更しておくことをお勧めいたします
パターン2:端末も変更する場合
- 事前にトーク履歴のバックアップが必須です
- iPhoneはiCloud、AndroidはGoogleドライブにバックアップします
- アカウント情報(メールアドレス・パスワード・電話番号)を確認しておきます
- 新端末でログインする直前に「アカウントを引き継ぐ」をオンにします
適切な事前準備を行えば、大切なトーク履歴やアカウント情報を失うことなく、安心して格安SIMへ乗り換えることができます。
安心して格安SIMへの乗り換えを進めましょう
格安SIMへの乗り換えは、毎月の通信費を大幅に節約できる有効な方法です。
LINEの引き継ぎに不安を感じて乗り換えを躊躇されていた方も、この記事で解説した手順を踏めば、データを失うリスクを最小限に抑えることができます。
特に端末を変更される方は、バックアップを必ず行うことを忘れないでください。
バックアップさえ完了していれば、万が一のトラブルが発生しても、データを復元できる可能性が高くなります。
この記事がお役に立ちましたら、格安SIMへの乗り換えに向けて、まずはLINEの設定画面でアカウント情報を確認するところから始めてみてはいかがでしょうか。
準備を万全にして、安心して格安SIMライフをスタートさせてください。