
格安スマホに乗り換えたいけれど、今使っている090や080の電話番号はどうなるのだろう。
長年使ってきた番号が変わってしまうと、友人や学校、仕事関係への連絡が大変になりますし、何より面倒です。
実は、正しい手順を踏めば、格安スマホに乗り換えても今の電話番号をそのまま使い続けることができます。
この記事では、電話番号を引き継ぐために絶対に知っておくべき2つのルールと、具体的な乗り換え手順をわかりやすく解説します。
専門用語はできるだけ使わずに説明しますので、スマホの仕組みに詳しくない方でも安心してお読みください。
この記事を読み終える頃には、電話番号の心配なく格安スマホへの乗り換えを進められるようになります。
格安スマホでも090番号はそのまま引き継げます

結論からお伝えします。
格安スマホに乗り換えても、今お使いの090・080・070の電話番号はそのまま引き継ぐことができます。
これは「MNP(エムエヌピー)」と呼ばれる制度のおかげです。
MNPとは「携帯電話番号ポータビリティ」の略で、携帯電話会社を変更しても同じ電話番号を使い続けられる仕組みのことです。
総務省が推進しているこの制度を利用すれば、ドコモ・au・ソフトバンクから楽天モバイルやLINEMOなどの格安スマホに乗り換えても、番号は変わりません。
ただし、この制度を利用するためには2つの必須ルールがあります。
このルールを知らずに手続きを進めると、番号を引き継げなくなる可能性がありますので、次の章でしっかり確認していきましょう。
電話番号を引き継ぐための2つの必須ルール

格安スマホで今の電話番号をそのまま使うためには、必ず守らなければならないルールが2つあります。
どちらか一方でも満たしていないと、番号の引き継ぎができませんので注意が必要です。
必須ルール1:音声通話付きのプランを選ぶこと
格安スマホには大きく分けて2種類のプランがあります。
- 音声通話付きSIM:電話もインターネットも使えるプラン
- データ通信専用SIM:インターネットだけ使えるプラン(電話番号なし)
電話番号を引き継げるのは「音声通話付きSIM」だけです。
データ通信専用SIMを選んでしまうと、そもそも電話番号が付与されないため、MNPの制度自体が使えません。
格安スマホの申し込み画面では、必ず「音声通話付き」や「通話SIM」と書かれたプランを選択してください。
料金だけを見てデータ専用プランを選んでしまう方がいらっしゃいますが、電話番号を維持したい場合は音声通話付きを選ぶ必要があります。
必須ルール2:MNP予約番号を取得すること
今使っている携帯電話会社から「MNP予約番号」という10桁の番号を発行してもらう必要があります。
この番号は、「この電話番号を他社に持っていきます」という証明書のようなものです。
MNP予約番号の取得方法は主に3つあります。
- 各携帯電話会社のマイページ(My docomo、My au など)からオンラインで発行
- 電話で発行を依頼する
- 店舗で発行してもらう
どの方法でもMNP予約番号の発行は無料です。
ただし、有効期限が15日間と決まっていますので、発行後はできるだけ早く格安スマホの申し込みを行ってください。
なお、2025年時点では楽天モバイルやLINEMOなど一部の格安スマホでは「ワンストップ方式」に対応しており、MNP予約番号を取得せずに乗り換えができる場合もあります。
乗り換え先の公式サイトで確認してみることをおすすめします。
なぜこの2つのルールが必要なのか

この2つのルールが定められている理由を理解しておくと、手続きをスムーズに進められます。
音声通話付きプランが必要な理由
電話番号というのは、文字通り「電話をかけるための番号」です。
データ通信専用SIMは電話機能がないため、そもそも電話番号を持つ必要がありません。
MNP制度は「電話番号を別の会社に移す」仕組みですから、移す先にも電話機能がなければ意味がないのです。
これは技術的な理由というよりも、制度の仕組み上当然のことといえます。
MNP予約番号が必要な理由
MNP予約番号は、電話番号の「引越し許可証」のような役割を果たしています。
もしこの仕組みがなければ、他人が勝手にあなたの電話番号を別の会社に移してしまう可能性があります。
予約番号を発行できるのは契約者本人だけですから、この仕組みによって電話番号の不正利用を防いでいるのです。
また、有効期限が15日間に設定されているのは、いつまでも予約状態が続くと携帯電話会社間のシステム管理が複雑になるためです。
期限が切れた場合は、再度発行を依頼すれば何度でも取得できますのでご安心ください。
格安スマホへの乗り換え手順を4ステップで解説
ここからは、実際に電話番号を引き継いで格安スマホに乗り換える手順を具体的に説明します。
全体の流れを把握しておくと、不安なく手続きを進められます。
ステップ1:必要なものを準備する
乗り換えの申し込みには、以下のものが必要です。
- 本人確認書類:運転免許証、マイナンバーカードなど
- クレジットカード:毎月の支払いに使用
- メールアドレス:申し込み確認や連絡用(キャリアメール以外を推奨)
- 今使っているスマホ:そのまま使える場合が多い
特に注意が必要なのはメールアドレスです。
ドコモやauなどのキャリアメール(@docomo.ne.jpなど)は、乗り換え後に使えなくなる場合があります。
GmailやYahooメールなど、携帯会社に関係なく使えるメールアドレスを用意しておきましょう。
ステップ2:MNP予約番号を取得する
今使っている携帯電話会社からMNP予約番号を取得します。
各社のマイページから手続きするのが最も簡単です。
| 携帯会社 | 取得方法 |
|---|---|
| ドコモ | My docomoにログイン → 「契約内容・手続き」→「携帯電話番号ポータビリティ」 |
| au | My auにログイン →「契約内容/手続き」→「MNP予約」 |
| ソフトバンク | My SoftBankにログイン →「契約・オプション管理」→「MNP予約番号の発行」 |
発行されたMNP予約番号は、メモを取るかスクリーンショットで保存しておいてください。
有効期限(15日間)も一緒に表示されますので、期限内に次のステップに進みましょう。
ステップ3:格安スマホに申し込む
乗り換え先の格安スマホ公式サイトから申し込みを行います。
申し込み画面で「MNPで乗り換え」や「今の電話番号をそのまま使う」といった選択肢を選んでください。
申し込み時には、先ほど取得したMNP予約番号を入力する欄があります。
予約番号と有効期限を正確に入力しましょう。
なお、ワンストップ方式に対応している格安スマホの場合は、MNP予約番号の入力が不要なこともあります。
画面の指示に従って進めれば問題ありません。
ステップ4:回線を切り替えてAPN設定を行う
申し込みから数日でSIMカードが届きます。
届いたら、以下の手順で回線を切り替えます。
- 届いた書類に記載されている手順で回線切り替えの手続きを行う
- スマホの電源を切り、SIMカードを入れ替える
- スマホの電源を入れ、APN設定を行う
- 電話やインターネットが使えるか確認する
APN設定とは、スマホがインターネットに接続するための設定です。
同封されている説明書の通りに設定すれば、5分程度で完了します。
切り替え手続きのタイミングによっては、数時間から最大1日程度、電話が使えない時間が発生する場合があります。
メンテナンス時間を避け、日中に手続きを行うことをおすすめします。
実際に電話番号を引き継いで乗り換えた3つの事例
ここでは、実際に電話番号を維持したまま格安スマホに乗り換えた事例を3つご紹介します。
どのような流れで手続きが進むのか、具体的にイメージしていただけると思います。
事例1:ドコモから楽天モバイルに乗り換えたAさんの場合
40代主婦のAさんは、15年以上使っていた090番号を維持したまま、ドコモから楽天モバイルに乗り換えました。
My docomoでMNP予約番号を発行し、その日のうちに楽天モバイルのウェブサイトから申し込み。
3日後にSIMカードが届き、説明書通りに設定したところ、30分程度で電話が使えるようになったそうです。
月々の料金は約8,000円から約3,000円に下がり、毎月5,000円の節約になりました。
電話番号が変わらなかったので、友人や子供の学校に連絡先を伝え直す必要もありませんでした。
事例2:auからLINEMOに乗り換えたBさんの場合
30代のBさんは、LINEMOがワンストップ方式に対応していたため、MNP予約番号を取得せずに乗り換えができました。
LINEMOの申し込み画面でauのIDでログインすると、自動的に番号引き継ぎの手続きが進んだそうです。
申し込みから回線切り替えまで、全ての作業が1時間程度で完了しました。
Bさんは「思っていたより簡単だった」と話しています。
月々の料金は約7,000円から約2,000円になり、毎月5,000円以上の節約を実現しました。
事例3:ソフトバンクからmineo(マイネオ)に乗り換えたCさんの場合
50代のCさんは、家族4人分のスマホを同時にmineoに乗り換えました。
全員のMNP予約番号を事前に取得し、同じ日にまとめて申し込みを行いました。
4人分のSIMカードが届いた後、1台ずつ順番に設定を行ったそうです。
最初の1台は少し戸惑いましたが、2台目以降はスムーズに設定できたとのことです。
家族4人の合計で、毎月約25,000円から約8,000円に下がり、月々17,000円の節約になりました。
年間にすると20万円以上の節約です。
よくある疑問と注意点
格安スマホへの乗り換えに関して、よくいただく質問にお答えします。
LINEのデータは消えないのか
電話番号を引き継ぐ場合、LINEのデータは基本的に引き継がれます。
ただし、機種変更を同時に行う場合は、事前にLINEアプリでバックアップを取っておくことをおすすめします。
同じスマホを使い続ける場合は、SIMカードを入れ替えるだけですので、LINEを含むすべてのアプリはそのまま使えます。
電波が悪くなることはないのか
格安スマホの多くは、ドコモ・au・ソフトバンクの回線を借りてサービスを提供しています。
そのため、電波の届く範囲は大手キャリアと基本的に同じです。
ただし、お昼休みや夕方など利用者が集中する時間帯は、通信速度が遅くなる場合があります。
普段の電話やLINE、ウェブサイトの閲覧には支障がないことがほとんどです。
キャリアメールは使い続けられるのか
ドコモ・au・ソフトバンクのキャリアメール(@docomo.ne.jp など)は、乗り換え後も使い続けたい場合は有料のオプションサービスに申し込む必要があります。
月額330円程度の費用がかかりますので、この機会にGmailなどの無料メールサービスに切り替えることを検討してもよいでしょう。
電話番号とSMS(ショートメッセージ)は無料で引き継げます。
まとめ:2つのルールを守れば090番号はそのまま使えます
格安スマホに乗り換えても、今お使いの電話番号をそのまま維持できることがおわかりいただけたと思います。
最後に、電話番号を引き継ぐための2つの必須ルールをおさらいしましょう。
- 必須ルール1:音声通話付きのプランを選ぶこと
- 必須ルール2:MNP予約番号を取得すること(ワンストップ対応なら不要な場合も)
この2つを守れば、090・080・070から始まる電話番号を変えることなく、毎月のスマホ代を大幅に節約できます。
手続きは思っているよりも簡単です。
マイページからMNP予約番号を取得して、乗り換え先のウェブサイトで申し込むだけ。
早ければ1週間程度で、今の番号のまま格安スマホを使い始められます。
毎月5,000円の節約が実現すれば、年間で6万円。
家族の食事や旅行、お子さんの教育費、貯金など、使い道は自由です。
電話番号が変わる心配はありません。
まずは今お使いの携帯電話会社のマイページにログインして、MNP予約番号の発行方法を確認してみてください。
小さな一歩が、毎月の家計にゆとりをもたらしてくれます。